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Vol.10「生野菜と加熱野菜、どちらが体に良い?」

生野菜と加熱野菜、どちらが体に良い?
 水の料理といわれる日本料理、油の料理といわれる中華料理。例えば、トマトを使う料理といえば、生食のサラダをイメージしやすい日本人。それに対し、西红柿鸡蛋が主流の中国人。野菜の調理方法も大きく違いますよね。
 では、生野菜と加熱野菜はどのように違うのでしょうか。それぞれのメリットを見てみましょう。

<生野菜のメリット>
1 栄養素の損失を防ぐことが可能
野菜に多く含まれるビタミンやミネラルの中には、加熱に弱いもの、水溶性で水の中に溶けやすいものがあります。特にビタミンB・Cは、水に溶けだす性質があるため、長時間、水にさらしたり茹でたりすることで、ビタミンが流れ出てしまいます。生野菜は栄養素の損失を、より少なくできる調理法と言えます。
2 酵素が摂れる
酵素はタンパク質の一種で、消化・吸収や燃焼、排泄など、身体の働きに必要不可欠な物質です。
血や肉となるのも、呼吸や心臓を動かすのも、酵素の働きによるもの。生の野菜は体内の消化を助けます。

<加熱野菜のメリット>
1 脂溶性ビタミンの吸収率UP
ビタミンA・D・E・Kは油に溶けるため、炒め物のように油と調理することで、吸収率がUPします。
2 摂取量を増やすことが可能
1日の野菜の目標摂取量は350グラムですが、現状、日本人の平均野菜摂取量は286.5グラム(平成24年度国民健康栄養調査)。
かさが減ることで、一度にたくさんの野菜を食べることが可能になります。
3 消化が良い
 胃腸に負担がかかっていると感じているときは、加熱した野菜のほうが、消化しやすいのでお勧めです。

※生野菜も加熱野菜も、それぞれ良いところがあります。バランスよく摂り、栄養を効率よく補給できるような食事にしていくことが大切です。

☆キャベツのロールサラダ☆※料理教室でご紹介しました
<材料>2人分 
・キャベツ:2枚、きゅうり:1/2本 、赤玉ねぎ:1/4個、きくらげ         :2g、ハム:1枚
・砂糖:大さじ1/4、しょうゆ:大さじ1/2、酢:小さじ1強、塩コショウ:適量、ごま油:大さじ1/4 ・・・A
<下準備>
・キャベツは塩を加えたたっぷりのお湯で茹で、冷ましておく
・きくらげは水で戻して湯通しの後、千切り。ハムは千切り
・きゅうりは千切り。赤玉ねぎは薄切りして塩を振り、しんなりしたら水気を絞る
・Aを合わせておく
<作り方>
①キャベツに材料を乗せ、手前からしっかりと巻く
②3等分に切り、切り口が上にくるように盛り付ける
③Aをかけて完成

管理栄養士 白石香代子

<プロフィール>大連生活3年目のアラフォー。某日系会社のコンサルタント、真の姿は管理栄養士。『中国食材を使った日本人の口に合う健康料理』をテーマに、楽しい食を提供中♪

ブログ 【China&Japan おいしい食卓】~管理栄養士xiangdaizi~

この投稿は 2014年3月6日 木曜日 7:36 PM に Whenever誌面コンテンツ, 中国、食のあれこれ カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2014-03-06
更新日: 2014-03-06
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