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Vol.4「ブレインフードで能力UP大作戦!」

Vol.4「ブレインフードで能力UP大作戦!」
 管理栄養士の白石香代子さんがつづるフードエッセイ。栄養の専門家の視点から、大連での食生活に、中和折衷の新たなエッセンスを加えてくれます。

 脳を活性化させ、集中力や意欲を高めたり、精神安定効果のある食物のことを言います。
 日本とは違う生活。環境やビジネス習慣の違いがストレスになり、不調が出たり、「仕事や勉強が思う様にはかどらない」ということもあると思います。
仕事の能率UP、勉強の集中力UP、健やかな心身などが期待できるブレインフード。今回は大連で取り入れやすいブレインフードをご紹介します。

1、DHA(ドコサヘキサエン酸)
 魚に含まれる不飽和脂肪酸。神経伝達物質を活性化し、記憶力UPに効果的。
大連で手に入りやすいのは、マグロ(金枪鱼)やサケ(三文鱼)、ウナギ(鳗鱼)など。
 青魚のサバ(青花鱼)、イワシ(沙丁鱼)にも多く含まれています。

2、チロシン
 大豆製品に含まれます。神経伝達物資の分泌を促し、やる気&集中力UP。
豆腐、納豆、豆乳(豆浆)以外にも、中国食材の干豆腐、豆腐干などオススメです。

3、セトロニン
 乳製品に含まれます。不安感を抑制し、気分を調整する物質。気分のムラ改善に効果あり。
 牛乳(牛奶)、ヨーグルト(酸奶),チーズ(奶酪)、バター(黄油)など。

次の2食品にも注目

☆クルミ(中国語では、核桃,胡桃)
 n-3系(オメガ3)脂肪酸がナッツ類の中で特に豊富。脳の健康や活性化、老化防止に効果が期待されています。
 また、クルミに含まれるαリノレン酸が、読解力や推理力の向上に役立ちます。
 古代中国(598年~1905年)では、科挙という官僚登用試験に挑むエリートたちが、食べていたというクルミ。
 受験大国である韓国では、「食べると頭が良くなる」との認識が強く、受験生の必須アイテムとして人気です。

☆カレー粉(中国語では咖喱粉)
 ウコンの一種、クルクミン。この成分が脳の中の細胞に直接作用して、神経細胞を保護。脳の老化予防や認知症の予防に効果が期待されています。
 カレーをよく食べるインド人は、アメリカ人と比べて、アルツハイマー病の発症率が1/4という論文も発表されています。

 脳は、私たちのからだ全体をコントロールしている、とても大切なところです。ブレインフードを積極的に取り入れ、環境に負けない心身作りをしていきましょう。

管理栄養士 白石香代子

<プロフィール>大連生活3年目のアラフォー。某日系会社のコンサルタント、真の姿は管理栄養士。『中国食材を使った日本人の口に合う健康料理』をテーマに、楽しい食を提供中♪

ブログ 【China&Japan おいしい食卓】~管理栄養士xiangdaizi~

この投稿は 2013年9月5日 木曜日 4:44 PM に Whenever誌面コンテンツ, 中国、食のあれこれ カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2013-09-05
更新日: 2014-01-10
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