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前園真聖さんが日本人学校で夢語る JFAとANAの「ユメセン」で講師に

夢について熱く語る前園さん

夢について熱く語る前園さん

前園さんとゲームを楽しむ5年生たち

前園さんとゲームを楽しむ5年生たち

ミニゲームで華麗なテクニックを披露する前園さん

ミニゲームで華麗なテクニックを披露する前園さん

指導に加わったANA大連空港所長の堀直人さん

指導に加わったANA大連空港所長の堀直人さん

最後に全員で記念写真

最後に全員で記念写真

 元Jリーガー前園真聖さんが講師を務めた日本サッカー協会(JFA)主催、ANA協賛のプロジェクト「ユメセン」が9月29日、中山区浜海中路の大連日本人学校で開かれ、前園さんが子どもたちに夢の大切さを語り、華麗なサッカーテクニックを披露した。
 「ユメセン」は小学5年生を対象に、現役やOBのJリーガーを中心とするアスリートたちが〝夢先生〟となり、心身の健全な成長を後押しするのが目的。2007年度からスタートし、毎年数百回も開かれている。昨年から今年にかけては東日本大震災の被災地を中心に開催され、子どもたちを励ましてきた。ANAが支援する海外での「ユメセン」は、昨年度のジャカルタに次いで2か所目で、中国本土では初の開催地となった。
 この日はまず、体育館でストレッチとゲームを楽しむ授業が行われた。講師は前園さんと同じく元Jリーガー井手口純さんの2人。5年生32人が3班に分かれて尻尾取りゲームなどを楽しんだ。館内には子どもたちの歓声が響き渡り、前園さんとすっかり打ち解けた雰囲気に包まれた。
 続いて会場を講堂に移しての授業が行われ、前園さんは運動服からブレザーに着替えて登場。サッカーを始めた時からプロになって日本代表チームのキャプテンとして活躍した時の話や苦労話、今後の夢などについて語った。
 「Jリーグに入った1年間は試合に出られず、アルゼンチンに留学したが、言葉も通じなくて辛い思いをした。しかし、初心に戻って練習に取り組み、周りの人たちとコミュニケーションをとることの大切さを知った。現役を引退した今、監督になりたいという夢を抱いている。資格となるJFA公認S級コーチライセンスも取得し、この夢に近づけるように努力を続けたい」
 前園さんの言葉に子どもたちはうなずきながら聴き入っていたが、会場後方を埋めた保護者約50人もカメラを手にしながら熱心に耳を傾けていた。
 午後にはグラウンドでANA主催のサッカー教室が開かれ、5、6年生50人が参加。前園さんと井手口さんがヘディングやリフティングを披露し、子どもたちからは「すごーい!」などと歓声が上がった。続いて、元Jリーガーで前園さんと同じ横浜フリューゲルスに所属していたANA大連空港所長の堀直人さんも加わって、パスなどの練習、大人と子どもたちに分かれてのミニゲームなどを楽しんだ。
 最後に前園さんが「今日はみなさんに逆にパワーをもらいました。私も引き続き頑張るので、みなさんも夢に向かって失敗を恐れずに突き進んでください」と激励し、児童を代表して6年生の星野智美さんが「習ったことを生かして頑張ります」とお礼の言葉を述べた。
 ANA大連支店の遠藤克己支店長は「私が大連に着任してすぐに目標を立てたことの一つが大連日本人駐在員の皆様への貢献でした。その中でお子様方に楽しい思い出を作っていただいきたいと思い、堀空港所長と一緒にサッカー教室をやろうと考えていた時、『ユメセン』の企画が社内で発表され、真っ先に手を上げて大連での開催が実現しました。昨今の日中関係の中で、この企画が無事に開催されたことに加え、お子様やご両親、先生方のあふれんばかりの笑顔を見ることができ、うれしく思いました。また、私自身、夢を見続けることの大切さを改めて実感しました」と話していた。

この投稿は 2012年11月15日 木曜日 4:58 PM に Whenever誌面コンテンツ, ニュース カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2012-11-15
更新日: 2012-12-19
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