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第12回 キュウリの朝鮮漬け

わが家の伝統料理

 夏野菜を代表するキュウリは一年中売られていますが、今が旬の季節です。トマト、ナス、ピーマンなど夏野菜は体内の熱を外に出し、自然のラジエターの役を果たしてくれます。それに引き替え、冬野菜の大根、イモ、ゴボウなどの根菜類は体を温めてくれます。キュウリの原産地はインドですが、日本には中国を経て渡来し、別名「唐瓜」とも言われています。
 8月なると思い出すのは、お盆に仏様をお迎えするために、玄関先に置かれたキュウリとナスの馬と牛です。おがらの脚を4本差し込み、手綱の代わりにそう麺がつきます。これが仏様の乗り物です。
 今回のキュウリの朝鮮漬けは私の実家に伝わる簡単料理。私の叔母(父の12歳年上の姉)が1930年代、代用教員として日本から朝鮮半島へ赴任し、さらに旧満州(中国東北地方)へ渡った時、朝鮮人に教わったと言う、歴史付の料理です。冷蔵庫に入れ、十分に冷やしていただくと一時、暑さが和らぎます。
 大連でも似たようなキュウリの漬物をいただきました。水は入れず、ネギの代わりに香菜が入っていました。それぞれの民族、家庭に伝統料理があり、とても興味をひかれます。家庭料理はまさしく民族の食文化です。

【料理】
材料(2〜3人分)
キュウリ・・・・・・2本
ネギ・・・・・・・・1本
唐辛子・・・・・・・2本
ニンニク・・・・・・2かけ
塩・・・・・・・・・大さじ1
水・・・・・・・・・500ml

作り方
1)キュウリは縦4cmの短冊切り。ネギ、ニンニク、唐辛子はみじん切り。
2)切ったキュウリに塩をまぶし、15分ほど置いておく。
3)ネギ、ニンニク、唐辛子を乗せ、水を入れてよく混ぜる。
4)冷蔵庫で冷たくなったら出来上がり。

この投稿は 2012年9月11日 火曜日 5:29 PM に Whenever誌面コンテンツ, 恵太太の季節を食す カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2012-09-11
更新日: 2012-10-09
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