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900人が稲盛経営哲学の原理原則を学ぶ

熱気に包まれた会場

体験発表する大連盛和塾会長の謝さん

900人の塾生らを前に講演する稲盛氏

「今後のビジネスに生かしたい」と語った塾生の井上貴博さん

日本航空会長を務める稲盛和夫氏の経営哲学を学ぶ大連報告会と大連盛和塾の開塾式が10月22、23日、中山区人民路のシャングリ・ラホテルで稲盛氏を迎えて開かれた。2日間で中日両国の盛和塾関係者や大連の企業経営ら約900人が参加、会場は熱気に包まれた。

稲盛氏は日本を代表する実業家で、企業経営の一方で若手企業家を育成する「盛和塾」を開塾。現在は日本を中心とした世界各地に62分塾があり、7000人近くの企業家が塾生となって〝稲盛哲学〟を学んでいる。
大連報告会と昨年12月に誕生した大連盛和塾の開塾式は、稲盛和夫(北京)管理顧問有限公司が主催。22日は「心を高める経営を伸ばす」として、盛和塾の塾長である稲盛和夫氏の哲学体系を学ぶための紹介、発表を通して情報共有が行われた。23日も引き続き中日の現役塾生による体験発表が行われ、日々の経営の中で実践している稲盛哲学について語った。
大連盛和塾の開学式は23日午後2時半から開催。まず、日本人10人を含む塾生99人が壇上の稲盛塾長に向かって、1人40秒で入塾への熱い思いを語った。続いて大連盛和塾会長の謝世晶さん(大連ユニバーサル人材)が「稲盛利他哲学の実践による体得」をテーマに発表。2000年に起業した経緯、遭遇した経営の問題、2009年の盛和塾静岡への入塾と利他哲学の実践と成果などを述べ、「大連、世界へ利他の哲学を広げていくことが私の使命だと思います」と流暢な日本語で語った。
最後は稲盛氏が「稲盛和夫の実学」をテーマに講演した。京セラ創業時からの経験を通じて得た実学を語り、フィロソフィ(哲学)の重要性とともに、キャッシュベース、一対一対応の原則、筋肉質経営、完璧主義の原則、ダブルチェックの原則、生産性の向上の原則、ガラス張り経営の7つの経営原則を説いた。そして、稲盛氏は「7原則を全社員が共有、実践すれば、経済大国2位となった中国の多くの企業はさらに大いに発展するだろう」と締めくくった。
23日夜は会場を隣のフラマホテルへ移して懇親会が行われ、稲盛氏を囲んで参加者が交流を深めた。盛和塾福岡から大連盛和塾へ転籍した井上貴博さん(アイムホーム)は「日本とは異なり、塾生の皆さんの自己主張が明確であるのに驚かされました。今後は他の塾生と切磋琢磨し、異文化の中で人間をベースに共感できるようになり、大連ビジネスへ生かしたい」と話していた。
大連盛和塾への問い合わせは大連塾事務局(電8251−8811)へ。

この投稿は 2011年11月29日 火曜日 5:42 PM に Whenever誌面コンテンツ, ニュース カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2011-11-29
更新日: 2011-11-29
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