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海外旅行保険・医療保険について
中国・大連で使うクレジットカード付帯の海外旅行保険
大連生活の安心の源である海外旅行保険・医療保険について説明します。
まず3つに分類します。
1.現地採用、留学として滞在。
2.長期出張、駐在として滞在。
3.短期出張、旅行者として滞在。
1.現地採用・留学生
現地採用として働き人民元で給料を受け取り、税金も納めながら滞在する人は各会社から民間の医療保険が福利厚生として提供されます。2011年6月30日までは外国人労働者に対しては義務ではなかったのですが、7月1日から義務付けられました。ただし、医療費負担や受診できる病院は提供される保険会社によって異なります。
例えば、D社は、加入者1割負担、病院は大学病院指定。G社は全額会社負担、病院は指定。と会社により様々です。しかし、共通しているのは基本的な医療保険であるということです。高度な外科手術などには適応されないことが多いようです。
留学生もこれまで任意加入だった医療保険が2008年9月学期から強制加入となり学費に盛り込まれることになりました。留学生向け医療保険はさらに簡易なタイプです。留学生は別途海外旅行保険に加入されることをお勧めします。
2.長期出張者・駐在員
90日以上滞在するなら、長期間に対応する海外旅行保険へ加入するが一般的です。※結婚ビザLで長期滞在している人も含まれます。
保険会社選び、価格比較などこちらが参考になります。
海外旅行保険比較節約研究所
3.短期出張者・旅行者
本記事はこの3を中心に説明しようと思います。前提は1回の滞在期間が90日以内ということです。
最も便利で経済的なのはクレジットカードの付帯の海外旅行傷害保険です。日本のカード付帯保険は世界的にも便利で質が高いという事実はあまり知られていません。または、所有しているクレジットカードに海外保険がついているのは知っているけど、詳しくは知らないという人も多いのではないでしょうか。
自動付帯?利用付帯?
大きく分けると2種類あります。実は組み合わせによっては最長150日間カード保険だけで対応することができます。
自動付帯
出国すれば無条件で海外旅行損害保険が提供されます。年会費が必要なクレジットカードや多くのゴールドカードが自動付帯のタイプです。
利用付帯
ある一定の条件を満たせば、海外旅行傷害保険が提供されるのタイプを利用付帯と呼びます。
利用付帯はさらに2つの付帯条件(2種類)があります。
a.航空券や日本で.空港へ向かうときの電車やバスなどの公共交通機関をクレジットカード決済で購入、利用することで海外旅行保険が提供される。
b.現地(日本国外)で電車やバスなど交通公共機関をクレジット決済で利用することでその日から60日間提供される。
・すべて領収書を持ち帰ることが必要です。
利用付帯のあまり知られていないポイントはbのタイプです。海外旅行保険を後付けできるイメージです。つまり、自動付帯タイプで90日間、さらに、利用付帯bタイプで後付けで60日間合計すると150日間海外旅傷害保険が利用できることになります。
しかし、問題点は大連の公共交通機関でクレジットカードが使える機関がほとんどないことです。事前に確認しておいたほうがよそさそうです。
まとめると、自動付帯90日間と後付けの利用付帯b60日間をあわせて合計最大150日間カード保険のみで利用できることになります。
大連で本当に必要な保険とは!?
海外旅行保険は基本的に5つの保険で構成されています。多くの人が気にするのは金額が5,000万円とか1億円とか一番大きな傷害死亡・後遺障害だと思います。これは事故などに巻き込まれて死亡したり、後遺症、障害を負ってしまったときに支払われる保険です。確かに非常に重要な保険です。しかし、死亡したり、重い後遺症が残るような大きな事故に遭遇する確率よりも、大連では、もっと大きな確率で遭遇する、優先して対策をとっておくことが2つあります。
1つは、水や食べ物からくる下痢、食中毒、腸炎など内科、消化器系の病気です。1か月間も滞在すれば一度は体験すると思われます。保険項目は傷害・疾病治療費用です。そして、もう1つは、窃盗、盗難などによる所持品の紛失です。保険項目は携行品損害です。特にデジタルカメラ、携帯電話、iPodなどMP3プレイヤー類はすぐに現金化できる(=犯人にとっては足がつきにくい)ので狙われます。
そのため、中国・大連では特にこの2つの保険「傷害・疾病治療費用」「携帯品損害」を中心に考えるほうが現実的だといえます。
もし、病気になったらすぐに海外旅行保険で対応してくれる医療機関で治療してもらう。薬を処方してもらうだけでもかなり助かります。盗難の被害に遭ったら派出所、警察署へ行き被害届けと証明書を発行してもらい日本へ持ち帰り申請する必要があります。
お勧めクレジットカード保険
タイプ別に紹介します。
<自動付帯(無料)>
横浜インビテーションカード
通称ハマカードと呼ばれるカードです。自動付帯なのに年間無料です。必ず1枚は持っておきたいカードです。
<自動付帯(有料)>
ブルー・アメリカン・エキスプレス
年間費3,150円かかるカードです。しかし、この価格のカードの中では最もお世話になる可能性が高い傷害・疾病治療費用300万円、携帯品損害30万円と保険金額がカード保険中最高額レベルと充実しており、安定した人気を誇っています。
<利用付帯(無料)>
楽天カード
2007年6月までは自動付帯だったのですが、現在は利用付帯となっています。タイプはaです。楽天カードは入会時に2,000ポイントもらえるのでお得なカードです。
<後付けの利用付帯(有料)>
シティエリート
現時点では無料のbタイプの利用保険はないようです。年間費3,150円です。利用付帯ab両タイプへ対応します。出国前に利用すれば、出国後60日間。現地滞在中に利用すれば、その日から60日間有効という感じです。
また、未確認ですが、年間費1,312円(初年度無料)の三井住友VISAカードもb対応タイプでしかも90日間という情報もあります(そうすると最長180日間以上?)
三井住友VISAカード
ちなみに私はブルー・アメリカン・エキスプレスと楽天プレミアムカードを持っています。下記で改めて説明しますが、保険金額は一部は合算できますので、この2枚で十分です。
楽天プレミアムカードは年間費が1万円かかりますが、扶養家族への保障も厚いゴールドカードです。さらに、このカードをお勧めしたい理由は、海外旅行傷害保険以外にもあります。それは、プライオリティ・パス会員へ登録するができる点です。
プライオリティ・パスは独立系では世界最大の空港有料ラウンジが使えるサービスです。世界中の600以上のラウンジを利用できます。大連と日本の往来、中国国内空港などの利用が多い人は取得しておいて損はないと思います。日本では、成田(外と中2箇所)、羽田、中部、関西(外1箇所)、福岡(CZとCA出発時間はクローズ?)の国際便ターミナルのみしか使えません。しかし、中国は国内ターミナルでも利用できる空港が多くあります。しかも国内ターミナルのラウンジでもビールが飲めるところもあります。
通常399ドルのプライオリティ・パス会員資格が、楽天プレミアムカードは1万円で入手できます。ですが、残念ながら肝心の大連ではプライオリティ・パスは使用できません・・・・・。それを差し引いても、年間4回ほど日中を往復したり、中国国内空港を利用されるなら1回のラウンジ利用が1,500~3,000円くらいなので十分に元が取れます。
プライオリティ・パスの魅力については中国国内のラウンジも含めて別途紹介する予定です。
クレジットカード発行の注意点
裏技!?
大連の日本人の約80%はクレジットカード保険で十分!?
在瀋陽日本国総領事館大連出張駐在官事務所の発表によると2010年末時点での長期滞在邦人数は6,151人です(ただし、大連市公安局の長期滞在者統計では4,558人っと、この差はいったいどこから?)。
ここで定義される長期滞在とは就労ビザ(結婚ビザLも含む?)を所有して3か月間以上大連で生活している人を指します。多くが駐在員とその家族で構成されており、現地採用の人は面倒なので在瀋陽日本国総領事館大連出張駐在官事務所へ登録していない人も多いようです。間をとって約5,000人が日本人が3か月間以上大連に住んでいると思われます。つまり、海外旅行保険が必要な人たちです。
一方で、非公式な情報ではありますが、リーマンショック前の2008年夏ごろに入管の人に聞いた話では、1日あたりで大連に滞在する日本人(瞬間滞在日本人)は約30,000人とのことです。この数字は、旅行者、短期出張などビザなしで来る人も含めての人数です。大連は北京や西安のような世界文化遺産がある観光都市ではないため、圧倒的に短期出張の人が多いと思われます。
リーマンショック後は帰国した駐在員なども増えたため、日本人の数は減ったと思われます。それでも25,000人くらいと推定しても、約20,000万人は短期滞在で大連にいる人たちだと思われます。3か月間以内で一時帰国されるような短期滞在ならクレジットカードの付帯保険で十分にカバーできると思います。
私も出張時代は、毎回、オンラインか、成田空港にある保険会社端末で海外旅行保険へ加入してました。1か月間滞在で約2万円、2か月間で約3万円くらいだった記憶があります。全額会社負担だったので何の迷いもなく払っていましたが、今考えると非常に高額だったな・・・・・と思います。
もし、出張者本人が所有しているカード付帯の保険で対応するなら半額分を還元するなどの制度があれば、会社は経費削減となり、本人にも大きなメリットがあると思いますので、本気で保険やカード選びをすると思います。結果的に双方にメリットがあるのではないでしょうか。
参考サイト
海外旅行保険付帯クレジットカード活用ナビ
中国生活どんと来い!ちょろいもんだぜ中国生活
留学保険&海外旅行保険比較サイト i保険
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更新日: 2012-10-01
クチコミ数: 0
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