観光・遊び・買い物

旅順口(旅順港)

白玉山塔(旧表忠塔)からの旅順口(旅順港)

広瀬武夫中佐が生命を落とした旅順口

大連市旅順口区
 
 2010年のNHKドラマスペシャル「坂の上の雲」の後半に登場する旅順口閉塞作戦(黄海海戦)の舞台となる旅順口は、老虎尾半島がまるで旅順港へフタをするように迫っている天然の要塞です。波ひとつもない静かな海で1904年(明治37)8月10日この沖合にて日露戦争が事実上開戦しています。旅順口を見渡せる山の頂上に日露戦争後、乃木希典が故郷長州から材料を運搬させて建てた表忠塔(現白玉山塔)が100年間旅順の町を見下ろしています。

 白玉山塔(旧表忠塔)から旅順口が一望できます。

 記事中の太字とアンダーラインは『坂の上の雲1~8』 司馬 遼太郎・文藝春秋からの引用です。

旅順口奥の西港

白玉山塔(旧表忠塔)から旅順口奥に広がる穏やかな西港

 旅順口を正面に見て左側が東港、右側に西港があります。ともに軍港として利用されているため撮影等には気をつけてください。

 軍港遊園からは水平な視線で旅順口をすぐ目の前に見ることができます。日露戦争時にロシアが使用した旧電岩砲台からは外側の旅順港を上から見ることができます。広瀬中佐が戦死したと思われる場所は旅順口から少し外側の海と伝えられます。

大連旅順旅遊集団ご提供の旅順口写真
写真提供 大連旅順旅遊集団

 杉野はいずこ、杉野はいずや(本文)

 広瀬中佐の最期の言葉として登場するセリフで有名な3度行われて失敗した旅順口閉口作戦で沈んだ艦船も表忠塔建築の材料として一部再利用されています。多くの水兵たちの犠牲の上でと考えると平和のありがたさを改めて感じることができる場所です。

 敵艦を沈めたり、敵を殺したりすることに重点をおけば、大いなるエネルギーを用いねばならない。水軍戦法では、「敵の気を奪って勝を制す」という。勝つということの眼目はそれにあるとかれは見た。(本文)

 100年前が全く嘘のように今ではとても静かで穏やかな海です。

参考文献
『坂の上の雲1~8』 司馬 遼太郎・文藝春秋

アクセス / 地図

タグ:

この投稿は 2011年12月23日 金曜日 6:43 PM に 観光・遊び・買い物, 観光 カテゴリーに公開されました。

コメントをどうぞ

掲載日: 2011-12-23
更新日: 2011-12-26
クチコミ数: 0
カテゴリ
エリア