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大連さくらクリニック - その他
初めて中国に来た日本人留学生や社会人のための予防接種情報
A型肝炎の発生状況
中国、インド、東南アジア諸国、中東諸国、南アフリカ諸国、南米諸国、カリブ海諸国
疫学
感染症発生動向調査での2003年10月までの集計から、最近の日本のA型肝炎発生状況の特徴は以下のように集約される。
1)年間500人前後の患者報告数がある。
2)主要な感染 源は牡蠣やなんらかの飲食物(おそらく海産物)によるものである。
3)罹患年齢では乳幼児や学童は稀で、高年齢化が認められる。子供の感染では症状が軽くてすむが、高齢者では重症化しやすいので注意が必要である。
4)患者全体の約1割が海外渡航からの帰国者であり、殆ど中国、インド、東南アジア地域 での感染である。
5)A型肝炎の発生には季節変動がある。日本では秋に少なく、冬から春、初夏にかけての発生が多い。
A型肝炎の感染原因と症状
A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)によって、引き起こされるウイルス感染症。
A型肝炎ウイルスは経口感染、飲食物を摂取することで、感染しますので、汚染された水や氷、甲殻類、汚染された水で洗われた果物や野菜を生で食べないように注意する必要があります。A型肝炎ウイルスは85度で2分間加熱すると死滅する。
治療・予防
原則として急性期には入院し、安静臥床とする。入院中は血液検査などで重症化、劇症化、肝外症状の有無を観察して、症状に応じた治療法がとられる。
予防としては、手洗いの励行などの一般的予防法に加え、ISG(抗体価の問題はあるが)やワクチンを用いた積極的予防法が推奨されている。ただし、ISGによる予防効果は数カ月以内 である。したがって、ISGは患者家族や、患者と同一施設内でHAV感染の可能性の高い場合 に緊急的に用いるのが適当である。
予防接種
A型肝炎 一回目:初回
二回目:一回目の半年後
B型肝炎 一回目:抗体の血液検査
二回目:血液検査結果による、三回の予防接種の場合もある。
肝炎感染が確認された場合
すぐに大連市疾病控制センターに連絡し、その後、大連市伝染病病院と大連市医学院付属医院の伝染病科に強制的に隔離される。
隔離期間は最短でも1か月間ほどとなる。
大連さくらクリニックでは、A、B型肝炎の予防接種を日本で接種してこなかった方は、1日でも早い予防接種をお勧めします。