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遼寧省との提携30周年で黒岩知事来連 セミナーで投資環境などをアピール

神奈川の投資環境などを紹介したセミナー
講演する黒岩知事
 遼寧省と神奈川県の友好提携30周年を記念した「神奈川経済セミナー」が10月22日、沙河口区の大連軟件園8号館で開かれ、神奈川県の黒岩祐治知事ら同県代表団4人をはじめ、遼寧省人民政府外事弁公室の朱洪海副主任や両国の企業、経済団体の関係者ら約●●人が参加した。
 セミナーは、神奈川県と公益財団法人神奈川産業振興センターが主催し、遼寧省外事弁公室、在瀋陽日本国総領事館大連事務所、ジェトロ大連が後援。主催者の大連・神奈川経済貿易事務所の宮崎弘一所長があいさつした後、領事館大連事務所の平川智雄所長とジェトロ大連の荒畑稔所長が来賓の祝辞を述べた。
 続いて黒岩知事が「神奈川県の投資環境・特区などの取り組み、観光地について」をテーマに講演し、「未病(病気と健康の中間)」「医食同源」「有胃気即生(食欲が健康の基)」など中国医学の概念を紹介し、先端医学と中国医学を融合させた「未病産業(ヘルスケアビジネス)」の創造を強調した。さらに、先端技術で声やガスなど未病の状態を監視し、それらをサーバーへ自動送信して、データベース化、膨大な未病情報を解析し、未病の科学的理論を導き出すとの構想も披露した。
 この後、神奈川県に進出している中国企業3社から活動紹介があり、大連思派電子有限公司の臧義政総経理、大連信維科技有限公司の徐金平総経理、大連華暢電子通信技術有限公司の張帆董事長が、日本での業務展開を発表した。
 最後の質疑応答では、「羽田空港からの大連便就航」や「神奈川県へ進出した場合の優遇策」「具体的なヘルスケアビジネスへの進出企業」「遼寧省との交流の具体策」などについて質問が出され、黒岩知事は「政府間の関係がどうであれ、地方自治体同士の交流は大切」とし、大気汚染を克服し、工場夜景で観光産業を築いた川崎市の例も挙げ、「あらゆる分野で交流し、ウィンウィンの関係を築きたい」と答えた。
 同セミナーは、黒岩知事一行の遼寧省訪問の一環として行われ、知事らは10月20日から4日間の日程で、同セミナーのほか、遼寧省省長と会談し、本渓医薬産基地や遼寧中医薬大学、遼寧省疾病予防コントロールセンター、大連開発区なども視察した。

この投稿は 2013年11月5日 火曜日 11:45 AM に Whenever誌面コンテンツ, ニュース カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2013-11-05
更新日: 2013-11-05
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