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工場では大敵の静電気やホコリ、異物の対策セミナーが２月21日、開発区金馬路の大連凱倫飯店で開かれ、日系メーカーの技術者ら約60人が受講した。

工場では大敵の静電気やホコリ、異物の対策セミナーが２月21日、開発区金馬路の大連凱倫飯店で開かれ、日系メーカーの技術者ら約60人が受講した。
主催したのは、静電気やホコリの除去システムを開発している「TRINC」（本社・静岡県浜松市）で、講師は同社社長で浜松市ものづくりマイスターの高柳真さん。昨年はベトナムでセミナーを開き、現地の日系企業から好評だったため、「中国に進出している日系企業にも広く紹介して生産現場で役立ててもらおう」と開催した。この日の大連をはじめ、23日に深圳、25日に上海で開き、各会場とも大勢の技術者らが詰めかけた。
高柳さんはまず、嫌われている静電気が、実は小惑星探査機「はやぶさ」や最先端技術のタッチパネル、電子ペーパーに使われていることを紹介し、静電気やホコリのメカニズムや除去方法、さらには従来の対策では解決できなかった問題点をクリアした最新の技術について説明した。
また、同社が開発して成果を上げている最新装置の「無漏電トリンク」「無風トリンク」「空間トリンク」「バキュームクリーナトリンク」などを披露し、改善方法や成功事例も紹介した。受講者たちはメモをとりながら熱心に聞き入っていた。