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平壌餐庁（北朝鮮レストラン）

大連市中山区天津街88号大連国貿嘉日酒店7階
営業時間:11:00～14:00 / 16:30～21:00
0411-8280-7168
　なぜこんな作業員が写った看板を載せているかといいますと、理由は後ほど説明させていただきます･･････。

　天津街の修竹ビル前にある北朝鮮レストラン（北レス）平壌餐庁は正確にいつオープンしたか分からない謎が多いレストランです。大連国貿嘉日酒店の最上階7階の全フロアーをレストランとしています。ホテルは行って右手のエレベーターで7階へ上がるか、看板がある下のプンプンと危険な香りがする銀の専用直通エレベーターでも行くことができます。

　昼から夕方の時間帯に運がよければ、エレベーター前で2人の艶やかなチマチョゴリとキラリとしたバッチをつけた女性店員さんが呼び込みをしている姿を見ることができます。

　他の北朝鮮レストランと同様にステージショーが見所です。お客さんの入り具合によるらしいのですが、毎日19時30分前後から開演です。

　全体的に焦って写真状態がよくなかったり、電話番号も不明だったりするので、追跡調査（再来店）して、追記します。

店内の様子

　2010年4月ごろのオープンと大連の北レスでは最も新しいため、設備も内装もきれいな状態です。

　ガラス戸の入り口を入ると右手の清算用のテーブル。左手にはオンドルの個室が4、5室あります。さらに店内は右側にテーブル席が広がっています。長方形型のフロアー奥の長いほうの一辺にステージが設置されており、奥の短いほうの一辺に厨房とバーのようなカウンターがあります。全体では50名以上は収容できそうな広さです（この日は朝鮮族の団体さんが30名くらいで盛り上がっていました。中には中東系の人も？）。

店内写真提供 平壌餐庁

オススメメニュー

平壌冷麵（平壤冷面） 30元

　北朝鮮が世界に誇る平壌冷麺です。今まで食べた中でも美味しいなと思った冷麺です。店員さんへお願いすれば、はさみで切り崩してくれます。さっぱりした味のスープに辛くないキムチとピリッとしたコチジャンの豪快なサンドウィッチ状態です。

お店提供写真

その他メニュー

味噌チゲ（酱汤） 30元

　味噌チゲです。セットのモチモチしたご飯を入れて混ぜてもいいし、スプーンでご飯へかけて食べても食べ方としては問題ないそうです。冷麺同様、味噌チゲも周辺の韓国料理店と比べると2～3倍の価格です。薄味が多い北朝鮮料理の中で、思ったよりも濃い目の味で、日本人でも食べやすいと思われます。

キムチ（辣白菜） 20元

　メニューでは韓国のキムチと同じように辛そうに見えるキムチです。しかし、北朝鮮のキムチは、唐辛子が少なく白菜漬けがちょっとピリ辛になった程度です。辛いものが苦手なのでキムチはちょっという人も安心です。

　残念ながら平壌レストランにも北朝鮮ブランドビール大同江ビールはなかったです。ビールは8元～でした。

スタッフ紹介

写真提供 平壌餐庁

　この日は19時20分ごろステージショー開演です。最初はお約束の一曲”パンガッスムニダ”です。ステージ目の前のテーブルの男性はビデオカメラをガンガン回していますね。その後も観察していましたが、特に注意されている様子はなかったです。

　独唱、エレクトーンや名物でもあるアコーディオンを使った演奏などが終わった後は、お客さんとのヂュエットです。その後は、お客さんのカラオケ大会になっていました。

　この世の春を謳歌しているような素敵な笑顔の男性は、どなたか分からないので、目にモザイクを入れさせていただきました。

平壌レストランの謎

　お待たせしました。平壌レストランの謎について説明します。あらかじめご理解いただきたいのは確実な情報ではないものもありますので、あくまで参考程度で楽しんでもらえればと思います。

元は韓国料理店？お茶屋さん？

　最初の作業員が写っている写真を撮影したのは、2010年11月16日です。実はそれまでこの看板は、同じく黄色を基調とした色で茶・餐庁と書かれていました。つまり、お茶屋さん、軽食店となっていました。それが看板が変えられていました。なぜでしょうか。
　
　以下は推測ですが、大連国貿嘉日酒店がオープンするときには韓国料理店を誘致していたのですが、何らかの理由で、誘致に失敗してしまい。その代わりに北朝鮮料理店を誘致したのではないでしょうか。

　2010年10月26日撮影です。撮影してた画像はこれしかなく、見づらくて恐縮ですが、上に茶と書かれているのが分かります。

　また、別情報によるとホテル7階の平壌レストランのガラス戸の入り口には2010年4月ごろには韓国料理店と書かれていたそうです。現在は”平壌餐厅” ”Pyong yang Restaurant”と書かれています

大連国貿嘉日酒店の謎！？

　平壌レストランがある大連国貿嘉日酒店は予約サイトなどをみると2010年4月オープンとなっています。確かに中もきれいで新しい印象を受けます。しかし、この建物は2004年ごろは大型サウナ店でした。気がついたら閉店していて、数年くらいは廃墟だった記憶があります。その後、改装してホテルとしてリニューアルオープンさせたことになります。

　ということは平壌レストランも2010年4月以降にオープンしたことになります。当初は、上記黄色い看板の隣の店舗が北朝鮮レストランだっといわれます（元平壌館）。なぜか看板はマグロ屋さん→刺身専門店でしたが･････。当時の店員さんへ話しかけたら北朝鮮料理だと教えてくれました。しかし、当初から営業していないことが多く、一度も、食べることができませんでした。

　2009年4月12日撮影です。これは刺身専門店の看板のときの様子です。左側のエレベーターを見ると何か積まれていて使用されていなかったと思われます。

　隣にオープンしたこの平壌レストランが移転したお店かどうかは不明ですが、隣の店舗の大家さんとうまくいっていなかったのではと勝手に推測しています。そうすると、大連国貿嘉日酒店は北朝鮮と何かしらの関係があるのかもしれませんね。ホテルなので外国人の宿泊も可能です。北レスがある同じ建物で宿泊ってワクワクしませんか（グっとくるのはマニアだけ？）。

店員さんは皆さん音楽系大学の学生さん？

　2010年11月に大連のフリーペーパーが正式にお店を取材をしたそうです。そのときに聞いた話を少しだけ紹介します。お店の店員さんは平壌の音楽系大学の現役学生で研修（インターンシップ？）で働いているそうです。真偽のほどは定かではないですが、北朝鮮レストランは一般的に貿易会社の社員、ホテルの社員などとしています。全員が国家公務員だとは一切認めていません。

　これは事実なのですが、誤解されがちなので補足しておきますと、工作員やいわゆる”喜び組”と呼ばれる人たちではないようです。国家公務員としてレストラン勤務というのが事実に近いのではないでしょうか。

アクセス / 地図

＜バス＞403、707 民生街。7、30、403 中山広場。＜電車＞201 民生街。