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山田洋次監督が大連と寅さん語る 商工会文化イベント

大連の思い出や映画づくりを語る山田洋次さん

大連の思い出や映画づくりを語る山田洋次さん


 大連日本商工会主催の映画監督・山田洋次さんの講演会「ぼくと大連と寅さん」(在瀋陽日本国総領事館後援、日本航空大連支店など協力)が3月26日、中山区長江路のホテル・ニッコー大連で開かれ、会場を埋めた約260人が、幼少年期を大連など中国東北地方(旧満州)で過ごした山田さんの話に聞き入った。
 同商工会では毎年、日本から文化人を招いた講演会などを文化事業イベントの一環として開催。ここ数年では、2012年度は作家の浅田次郎さん、2013年度はプロ野球「名球会」メンバーの5人、2014年度は卓球選手の福原愛さんを招き、講演会と日本人の子どもたちとの交流会を開催してきた。
 この日の講演会では、同商工会親睦交流委員会の岡崎美男委員長が、山田さんの略歴を紹介した後、山田さんが登場。「渥美清さんが亡くなって20年になり、〝寅さん〟を思い出して欲しい」と、シリーズ48作を数える代表映画作品「男はつらいよ」のダイジェスト版を上映した。
山田さんの講演に聞き入る来場者

山田さんの講演に聞き入る来場者


 続いて山田さんは、満鉄に勤務していた父親と一家でハルビンや長春、瀋陽、大連で暮らした思い出や、大連で住んでいたロシア街にある一軒家を今回の来連を機に訪ね、現存していたことなどを話した。また、好きだった落語や日本に故郷がない想いなどが、作品づくりの根底にあることなども淡々とした口調で語った。
 さらに、渥美さんとの運命的な出会いや共通点、渥美さんの病状が悪化していた最終作品の秘話なども披露。来場者は身近な大連の戦前、戦後の様子に興味深そうに聞き、次々とヒット作品を生み出している山田さんの映画に込めた情熱も感じ取っていた。
 講演に続いて質問タイム、最新作品「家族はつらいよ」の予告編が上映された。最後の抽選会では、山田さんの作品映画DVDが6人にプレゼントされ、当選者は歓声を上げて喜んでいた。
抽選会の当選者と記念写真に収まる山田さん

抽選会の当選者と記念写真に収まる山田さん

3月26日大连日本商工会在大连日航酒店主办电影导演山田洋次先生的演讲会。大约260人参加。今年的演讲会是大连日本商工会每年主办的文化活动之一。山田先生讲了他的人生经历、他和中国的关系等等。

この投稿は 2016年4月23日 土曜日 6:20 PM に Whenever誌面コンテンツ, ニュース カテゴリーに公開されました。

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掲載日: 2016-04-23
更新日: 2016-04-23
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